倉吉の打吹

先日、鳥取の倉吉に行ってきた。
倉吉の打吹地区は国が重要伝統的建造物群保存地区に選定し、まちなみがとっても美しい。
今年、都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」なんかももらっている。
で、どんな感じなのかというと、白い壁の蔵が水路沿いにならんでるのがとっても素敵なのである。
水路には、小さな石橋が架かっていて、これまた僅かにカーブを描き繊細さをアピール。
青空の下に白い壁と赤瓦が映えて、松が白壁に影を落としているのがなかなかよいのである。

倉吉は古代、伯耆の国の国府がおかれた歴史の深いまち。
中世に城下町として整備され、近世には千歯扱きやかすりが有名なところでもあった。
江戸のいつごろかはしらないけれど、ここの稲こき千歯は全国の80侗を占めてたらしい。
歯が欠けたときのために、メンテで全国を回ったりする人もいたとか。。。すごい!
その鍛冶職人の街は今はなく、背割り排水がその名残を伝えるのだけれど、これは伝建範囲外のはなし。

うまいものはというと「もちしゃぶ」。
うすいもちを、だしの中にさっとくぐらせ、くたっとしたところを口に入れる!
うーん、うまい。
ちょっと甘いだしで、これは日本海側だからかと思う。

倉吉には、二十世紀梨記念館ってな施設もあって、なかは不可思議な世界が広がっている。
2階には絶対夢に出てきそうな、体長3メートルの大きな芋虫(もちろん模型)がいてかなりこわい。
しかし、コンテンツはなかなか良くできていて、梨の起源から、栽培方法なんかがよくわかります。
ティーや梨ソフトも、自慢!
紅茶のかぐわしい梨のかおりとともに、ソフトの滑らかな口触りを堪能すれば、君も梨博士。
ぜひ、楽しんでください。

おまけ
丹下健三の設計である倉吉市庁舎もあります。まどには耐震用のブレスがはめ込まれていて、残酷な感じです。