スーパーサイズミー

試写会で11/26に見てきました。
率直にかいてしまうと、期待外れでした。
というのも、ドキュメントで提起される問題が、日本では問題になっていないからなのです。
アメリカと日本とでは置かれた立場が違うし、深刻さが全然違います。

まず、アメリカの食文化は、日本とは比べられないほど貧しいものです。日本では食事に丼やうどん、そばといった軽食から、様々な定食を食べることが出来ます。別にマックを食べなくても。
だから、ファーストフードを週に一回以上食べてる人なんて、数少ないですし、逆に身体が悪くなるまで食べるなんてありえない。スーパーサイズもない。
確かに成人病は大きな問題ですが、アメリカほどの深刻さはないです。
これが一つ目の理由。

次に、毎食マックだけで済ますこともなんか変だぞと。
マックじゃなくとも、牛丼を三食ずーっと食していれば、身体はおかしくなると思ってしまいます。
栄養がかたよるじゃないかと。
それに、どれだけ何を食べたかがわからない。

さらに、テーマが微妙なところに、過程の表現があまりありません。ほら、ほら、身体にわるいんだよーと、頑張って説明してくれるんですが、説明(データ)ばっかりで、具体的にどうわるいかがとリアルに伝わらないんです。
どのように仕事をしてるのかも、どのようなリズムで生きてるのかも、つまり生活が伝わらないのです。
生活にからめて、体調という目に見えない対象を上手く表現できていればよかったですね。説明口調ではなくて。

でもまあ、見るべきところはたくさんありましたし、お金を出していくほどではないですが、ビデオでは見ればいい作品だと思います。

そうそう、上映後、困ったことにマックが食べたくなって、翌日たべてしまいました。