2003-12-12 古代ローマの人たち 今、塩野七生のローマ人の物語をぼちぼちと読んでいる。そこで、一つ思ったんだが、文章でひどい戦いだったとかかれても、今一つ実感が湧かないんだ、これが。残酷さは、伝わらない、文章ではなかなか。特に戦争単位の規模になると。 昔、村上春樹のねじまき鳥クロニクルで、モンゴル人が人の皮をはぐシーンがあった。その時は、かなりの戦慄を覚えたけれど、一人の人間に対する描写だからすごくえげつなかったんだなと思う。 集団での戦闘行為の悲惨さを、文章で伝えるのは難しいんじゃないだろうか?